le gribouillage

らくがき帳のように気ままに綴ります。

2019年観劇まとめ 上半期

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2019年上半期の観劇をまとめます。

またちょっと乗り遅れた感ありますが、前回が数ヶ月遅れで書いたのに対し、今回は数日遅れなのでまだ優秀です。

 

1.総括

上半期の観劇は以下の通りでした。(観劇順)

 ●演劇(計:31 作品)

 ・パラドックス定数『トロンプ・ルイユ』

 ・『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』

 ・『チャイメリカ

 ・『Le père 父』

 ・DULL-COLORED POP『くろねこちゃんとベージねこちゃん』

 ・劇団四季『パリのアメリカ人』

 ・『世界は一人』

 ・青年座『SWEAT』

 ・『母と惑星について、および自転する女たちの記録』

 ・パラドックス定数『Das Orchester』

 ・『BLUE/ORANGE』

 ・四月大歌舞伎昼の部『御存 鈴ヶ森』

 ・四月大歌舞伎夜の部『実盛物語』

 ・ふじのくに⇄せかい演劇祭『マイ・レフトライトフット』

 ・ふじのくに⇄せかい演劇祭『マダム・ボルジア』

 ・1927『獣よ、子供よ、街に出よ!』

 ・『良い子はみんなご褒美がもらえる』

 ・こまつ座『木の上の軍隊』

 ・少年王者舘『1001』

 ・唐組『ジャガーの眼

 ・『WILD』

 ・『ハムレット』(シアターコクーン

 ・イキウメ『獣の柱』

 ・モダンスイマーズ『ビューティフルワールド』

 ・『PIPIN』

 ・serial number『機械と音楽』

 ・『ゴドーを待ちながら』(令和ver.)

 ・FUKAIPRODUCE羽衣『ピロートーキングブルース』

 ・『エリザベート

 ・『オレステイア 』

 ・文学座ガラスの動物園

●ダンス演目(計:2作品)

 ・ローザス『A Love Spreme〜至上の愛』

 ・ローザス『我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲

●映画館での演劇上映(計:9作品)

 ・NTL『ジュリアス・シーザー』(2回目)

 ・NTL『マクベス

 ・NTL『ヴァージニア・ウルフなんか怖くない』

 ・シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下

 ・NTL『オーディエンス』

 ・NTL『リア王

 ・松竹ブロードウェイシネマ『シー・ラヴズ・ミー』

 ・NTL『英国万歳!』

 ・NTL『アントニークレオパトラ

●ふじのくに⇄せかい演劇祭 ストレンジシート(計:6作品)

・ロロ『グッド・モーニング』(ストレンジシート静岡2019ver.)
・ままごと×康本雅子『無題』
・KPR/開幕ペナントレース『宇宙ごっこ
・劇団こふく劇場『ロマンス』
・FUKAIPRODUCE羽衣『浴槽船』
・範宙遊泳『フィッシャーマンとマーメイド』

 

ちょっぴり恥ずかしさもあるけど、全部書いちゃいました。

2回観た作品はないので、上半期に鑑賞した作品数=上半期の鑑賞数です。

 

まず、上半期で特筆したいのは、ふじのくに⇄せかい演劇祭に行ったことだと思います。鈍行列車の旅で4時間半ぐらいかけて行って、日帰りで帰るつもりが、結局ネットカフェに泊まって2日間みっちり楽しんじゃいました。本当は1人で行って1人で過ごすことになるはずだったのですが、いろんな人に出会って、逆にひとりで過ごした時間の方が少なかったという(笑)とっても楽しかったです。また、そんな静岡での観劇を経て、やはり場所が変わると新鮮味は増すし、何か違う感覚が伴う感じがするのはとても面白いなあと改めて思いました。

 

そして、ダンス演目を観ました!昨年東劇で『ジゼル』は鑑賞しているのですが、ダンスに関しては普段劇場に運んで観るということを全然しないので、個人的な大きなチャレンジでした。ダンスという表現のなかで感じる世界は、いつもとはちょっと違くて新鮮であると同時に、いつも観劇するときに感じるどこかにある感覚の一部がふわって広がるような、言葉にするのは難しいけど、とても魅力的な世界でした。パパイオアヌーも観たかった。

 

あと、昨年の観劇まとめ(2018年観劇まとめ - Le gribouillage )の最後に書いたのですが、あの後、無事に演劇専攻に進むことができました。ちなみに座学です。演じたりはしません。週における専門の授業数が多いわけではないし、自分の知識として、まだまだ専門としてやっていますと胸を張って言えるような状態ではないのですが、やっぱり好きなことを学べるのはとっても楽しいです。これからも精進していきたい所存です。

 

2.suu演劇大賞上半期中間発表

それでは!観劇した時の自分とのマッチ具合という完全なる独断と偏見で決めるsuu演劇大賞です!今回はとりあえず作品賞だけで!

作品賞

青年座『SWEAT』

 まず、戯曲がとても好き。実際の社会をリアルに描きながらも、最後「劣等感」という言葉にストンと落としてラストに向かわせた流れには本当に唸らされた。また、テンポ良くかつ気迫あふれる会話が爽快。その良いテンポに引きずられて会話が滑る(※)という事もなく、しっかりぎゅっと引き込まれた。転換の音楽と決まり方も好きだった。

(※ 私がこういうときにいう「滑る」は言葉のキャッチボールがきちんとできていないという感じの意。意外にテンポに持っていかれてセリフを言っているだけの状態に近づいてしまう事ってプロの俳優さんでもある事だと感じている。) 

 

・『母と惑星について、および自転する女たちの記録』

 血の繋がった家族としての、そして一人の女としての、母という存在の呪縛。その重さはしっかりとありながらも、全体的に、どこか風通しがいい舞台。まず、特筆したいのは、役者さんたちの好演。キムラさん演じる母の質感が本当に逸品だった。三人姉妹が旅に出る起点として、しっかりと機能していたと思う。また、姉妹も、一人一人チャーミングでありながらも、それぞれしっかりと生きていてよかった。人々がどこかで感じている感情を、この戯曲の特殊な状況を通して拡張しながら、そっとのせて描くことに成功していて、新ためて蓬莱さんの人の描き方は流石だなあと思った。また、セットもとても綺麗だった。

 

少年王者舘『1001』

順当にいけば、多分あまり好みではないはずなのだけれども、忘れられない観劇体験のひとつとなった。実は、私が観に行った日は、多分、機材トラブルがあった。この舞台は、男の子の役の独白から始まるのだけれども、その独白の時点で、音響のデスクからちょっとざわざわした雰囲気を感じていた。そんな中でも男の子は地明かりで独白の場面を演じきった。どうしたのかなと思っていたら、男の子がはけた後、舞台上に何も起こらない状態が続いた。少し長く感じる間その状態が続いたあと、「はじめから上演し直します」という放送が入り、ちゃんと客電が落とされ、再び男の子の役の独白から始まった。その後に観た人は分かるであろう、客電がついて開演前アナウンスに戻るという演出が初めてなされたのだけれども、私は、さっきのトラブルのドキドキもあったので、急に客電がついてアナウンスが流れたときの衝撃が半端なく大きかった。それに加え、さっきまで自分がトラブルと信じ切っていたものは、トラブルではなく演出だったのかもしれないと頭をよぎって急に体が熱くなるのを感じた。こんなにも信じ切って裏切られる演劇は初めてだったから。(実際には多分本当にトラブルで裏切られていなかったんだけど)よく言われる観客に対する暴力とはまさにこのことであると思った。そこを皮切りとし、その後もそんな心の状態で、あんなにめまぐるしく、何が起こるか分からない世界観をみせられ、まるでジェットコースターになっているような気分を感じた。怖いという感情の先にある快感。そんなドキドキと上がる体温を感じながら観劇した。

 

その他書いておきたいもの

満島真之介(『チャイメリカ 』)

よかったのは覚えているんだけど、何が良いのかメモしていない私はバカだと思う。また観たい役者さんです。(『お気に召すまま』どうしよう)

イアン・マッケラン(『リア王』)

演じるということは本当に辛いことだと思うんだけど、その先の喜びをあんなに感じる役者さん、初めて観たかもしれない。(確かメソッド演技法でそういうのをアクターズジョイというと聞いたことがある。でも、調べても出てこないから、それを使っている人個人の表現かもしれない。)最初のインタビューから号泣して、その後も何度も何度も泣いた。

・四月大歌舞伎『実盛物語』

「平成最後」という言葉が溢れる中、歌舞伎も同じ言葉を謳っていた四月大歌舞伎。ちょっと残念に観る前は「歌舞伎もそんな文句を使っちゃうのか…」と思っていたけれども、観終わった後「これぞ平成最後と名乗るべきものだ」と確信した。75歳という歳を感じさせない仁左衛門さんの実盛は本当に素敵でした。歌舞伎ももっと観たいけど、そろそろ文楽とかも観に行きたいです。

 

3.下半期に向けて

下半期は!盛りだくさんです!

 

まず、ついにロンドンに行きます。割と長期間です。今から既にドキドキしています。英語出来ないのに、ノリとテンションと気合だけはあるので、いろいろ気をつけたいです(笑)

 

そして、実はここで初公開(笑)なのですが、利賀村行っちゃいます。お金?やばいです。でも、私の最近の観劇に対する姿勢として「様々な演劇空間に触れたい」という想いが強くあるが故の選択です。楽しみ。

  

下半期も、様々な演劇に触れると同時に、ひとつひとつの観劇を大切にすることを忘れずに、観劇をしていけたらと思っています。

 

そして、この場を借りて改めて!上半期絡んでくれた方、絡んでなくっても暖かく見守ってくれた方、本当にありがとうございました。

まだまだ知らないことばかりだし、視点や考え方もすごい未熟だなと思うところ多いと思いますが、どうかこれからも暖かく、色んなことを突っ込んだり教えてくれたりしてくれると嬉しいです。面談も是非よろしくお願いします…!

下半期も何卒よろしくお願いいたします。

 

suu